【石川県立こころの病院院長、日本公的病院精神科協会会長 北村立】
厚生労働省の「新たな地域医療構想において精神医療を位置付ける場合の課題等に関する検討プロジェクトチーム」(構想・精神PT)が2024年11月に2回開催され、筆者も参加した。その報告書を踏まえ、12月10日に開催された「新たな地域医療構想等に関する検討会」で、新たな地域医療構想に精神医療を位置付けることが適当だとされた。詳細は決まっていないが、病床機能報告の対象に精神病床も加わるので、これからは精神科病院でも、データなくして経営を論じられない時代が来る。それを踏まえ、今回は精神科の臨床指標について考えてみたい。
近年、医療技術の高度化・複雑化に伴い、医療の質を測定・評価する考え方が急速に広がっている。厚労省は10年度より「医療の質の評価・公表等推進事業」を実施しており、
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